烈の案内で、相模模型店へと脚を運ぶ
 ブレット&エッジ。

烈「こんにちわー」

 いかにも常連らしくドアを開け、
 番台に座っているジュンちゃんに声をかける。

エッジ「やっほージュンちゃん♪」

ジュン「あ、いらっしゃい☆」

烈「豪のヤツ来なかった?」

ジュン「いるよ、コースの方に」

豪「こらぁジュン! いないって言えって言っただろ!」

 突然奥へ続く扉から飛び出してくる豪。

ジュン「なぁによぉ! 突然来たと思ったらコースに
    ひっこんじゃって、うじうじうじうじしてたくせに!」


豪「うじうじなんてしてねーやい!」

ジュン「してたっ!」

豪「してねぇっ!」

烈「いいかげんにしろよ豪!」

豪「うるせーうるせーうるせー!!!
  おれは悪くねぇっ!!」


烈「お前がいつもみたいにマシンに無茶な
  走り方させて、ブレット君にけがさせたんだろっ!!」


ジュン「えぇ〜っ、そうなの!?
    それって絶対豪が悪いんじゃない!」

豪「ジュンまでおれを悪者にすんのかよ!」

ジュン「だってあんたが悪いじゃない!」

烈「そうだぞ! 一方的にお前が悪い!」

豪「うるせー! 兄貴のおたんこなす!
  へっぽこぴー! お前のかぁちゃんでーべそーっ!!」


烈「なっに〜?! 豪、許さないぞ!!!」

ブレット「まぁ落ち着いてくれ」

「関係ないやつは黙ってろっ!!!!」

ブレット「…………」

エッジ「部外者だってさ」

 本当は、思いっきり当事者だっつーのに。
 レッツゴー兄弟は、マシンを取り出して
 「勝負だあぁああっっ!!」と叫んでいる。

ジュン「あーなっちゃったら止められないわよ。
    あんたたちも大変よねー…」

ブレット「…仕方がないか」

エッジ「まぁ時間はあるし、一勝負終わるまで
    待っといてやってもいいんじゃない?」

ブレット「そうだな…」

 ……で、勝負終了。
 結果:二台ともコースアウトでリタイア。

 相模模型店コースをグランプリマシンで走って、
 飛び出さないはずがなかった。

豪「っあーーーー!!!
  おもしろくねぇおもしろくねぇおもしろくねぇーーっ!!!」


烈「豪、まだ頭が冷えないのか?!」

豪「うっせーーー!!!」

エッジ「まだ待たなきゃなんねぇかな…?」

ブレット「ゴー・セイバ」

豪「なんだよ!?」

ブレット「これをやるから、キゲンを直してくれないか?」

 もみじ饅頭(抹茶)を取り出すブレット。

豪「おれを子ども扱いしてねぇか?
  食いもんでつられると思ってんのか!?」


 とか言いながら、もみじ饅頭(抹茶)に手を伸ばす豪。
 彼にプライドはない。

 ブレットもみじ饅頭(抹茶)を渡した!

エッジ「…お前はガキだよガキ」

烈「…お前、これでもまだブレット君に
  譲渡しないつもりか? お前がしたこと許してくれた上に、
  エサまでくれたんだぞ!!」

エッジ「エサっ?!!」

豪「…………」

ブレット「まぁいいさ。傷はもう治ったしな」

エッジ「早っ!;;」

ジュン「ブレット君ってオトナねー。
    それに比べて豪は、おむつはいてる赤ちゃんみたい!」

豪「なんだとジュンっ!!」

ジュン「本当のことじゃないの」

エッジ「辛口のジュンちゃんも可愛いナァ…vv」

烈「豪!」

豪「〜〜〜っ、わあったよっ!!
  謝りゃいいんだろ謝りゃあっ!」


ブレット「ふむ?」

豪「………っ、悪かったなっ!」

烈「それで謝ってるつもりか!?」

豪「謝ったじゃんかっ!」


ブレット「OKOK。それでいい。俺は満足だ」

エッジ「リーダーってば優しいのねっ

ブレット「止せ気持ちわるい」

エッジ「いやん俺にはいぢわるっ!」

ブレット「止せというのに。帰るぞ、エッジ」

エッジ「あァン? ゴーから何かせしめないの?」

ブレット「せっかく直してもらったキゲンを、
     また損ねるのもつまらないしな」


エッジ「ほんっとゴーには甘いよねぇリーダー。
    俺、面白くねぇなっ!」


ブレット「俺は誰にも優しいつもりだがな」

烈「ごめんねブレット君」

ブレット「構わないと言っているだろう?
     お前たちTRFにはいつも面白いものを
     見せてもらってるからな」


豪「ちぇ、大人ぶりやがって…」

ジュン「あんたもちょっとは見習ったら?」

豪「…うるせぇっ」


 →WGP宿舎アメリカチームルーム