風に乗った福引券を追いかけて、
 商店街を走り抜けるブレット&エッジ。

エッジ「どっちへいっちまったんだ…?!」

ブレット「くそっ、見失った…!!」

エッジ「畜生…!」

ブレット「こっちじゃなかったのか…?」

 風鈴駅の傍まで走ってきて、一旦立ち止まる。
 きょろきょろと視線を彷徨わすが、
 目指すものの影は何処にも見えない。

エッジ「あっ、リーダー!」

ブレット「ん?」

エッジ「ミシェルちゃんだ! 福引券見なかったか、聞いてくる!」

ブレット「おい、エッジ!」

エッジ「ミシェルちゃんっ!」

ミシェル「ああ、エッジ。どうしたの?」


エッジ「こっちに福引券飛んでこなかった?」

ミシェル「福引券? …見てないよ?」


エッジ「そっか。…やっぱり、こっちじゃなかったのかもしれないな…」

ミシェル「どうかしたの?」

エッジ「どうした、ってわけでもないんだけどね」

ミシェル「ブレットまで一緒なら、何か大切なことじゃないの?」

ブレット「そういうわけでもないんだがな…」

エッジ「ミシェルちゃん、俺一人だったら、どうでもいいことだと思う?」

ミシェル「別に、決め付ける気はないけど…やっぱり、
     ブレットがいた方が大切なことかもって思う」


エッジ「……まぁ、そりゃ仕方ないけどさー」

ブレット「エッジ。拗ねてる場合じゃないだろう」

エッジ「おっと、そうだった。リーダー、ミシェルちゃんも見てないって」


ブレット「そうか…」

エッジ「こっちじゃなかったのかな」

ブレット「かもな」

ミシェル「アタシも探すの手伝ってあげようか?」

エッジ「えっ、…いいよ、こいつは俺の責任だし」

ブレット「ああ、気持ちだけいただいておくさ」

ミシェル「そう…?」

エッジ「ああ、気持ちだけで十分だよミシェルちゃんvv

ミシェル「何か手伝えることがあったら、言ってね。
     手伝うから」


ブレット「Thanks、恩に着る」

エッジ「ミシェルちゃんは優しいねっvv

ブレット「しかし…これだけ探してないということは、
     やはりこっちじゃなかったのかもな…」

エッジ「仕方ないな、別の方向を探そうぜ!」

ブレット「いや、もういい」

エッジ「なんでだよっ?!」

ブレット「多分、もう拾われるか捨てられるか食われるかしてるだろう、
     諦めよう」


エッジ「食われては…ないと思うけど…」

ブレット「解らないぞ、ヤギがいるかもしれないしな」

エッジ「こんな都会の真ん中にヤギはいないと思う…」

ミシェル「いたら、アタシたちが仕留めてると思う」

エッジ「………;;;」

ブレット「そうか、野生はお前たちの獲物か!」

ミシェル「きっとタカバ・リョウと取り合いになる!」

ブレット「いい勝負をしそうだな」

エッジ「…しなくていいから…」

ブレット「帰るぞ、エッジ」

エッジ「はいはい…。じゃあね、ミシェルちゃん♪」

ミシェル「ああ、じゃあね」



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