階段を降りて、
2階にある給湯室へと足を運んだ2人。
給湯室の中では、
一人の少年がかいがいしくお茶の用意をしていた。
エッジ「あっ、アレクセイ!」
FOX1「…セルゲイだよ」
エッジ「おっしぃーー!!」
FOX1「………」
ブレット「…済まないな」
FOX1「構わない、俺たちを区別してくれるのは
リーダーだけで十分だから」
エッジ「…チームのメンバーは?」
FOX1「そりゃ、……解るけど…多分」
エッジ「(……ヒデェ……)」
FOX1「とりあえず自分以外だから、確率は3分の1だから」
ブレット「…それでいいのか…」
FOX1「だいたい当たるから大丈夫」
エッジ「だいたいって…」
FOX1「どうしても思い出せない時は、コードネームで
呼べばいい。そんなに難しくない」
ブレット「そういう問題なのか…?」
FOX1「名前を間違えるよりは失礼じゃない」
エッジ「…あっそ…」
FOX1「……あっ」
砂糖入れに手を伸ばしたFOX1は、それがからっぽで
あることに気づいた。
FOX1「きっとブーメランズだ。いっつも、使ったら補充しておけって
言うのに…」
砂糖入れをステンレスの台の上において、
流しの下から砂糖の袋を探すFOX1。
FOX1「…あっ」
…そこにも、砂糖はなかった。
FOX1「困ったな…」
ブレット「砂糖なら、ここにあるが」
FOX1「えっ!? あっ核砂糖!!」
エッジ「……え?」
FOX1「…間違えた、角砂糖」
エッジ「……………」
ブレット「何かと交換してくれるなら、喜んでこいつを
やるんだが」
FOX1「何かって…何が欲しいんだ?」
ブレット「特に何を望んでる訳でもない。
お前の持ってるものなら何でも構わない」
FOX1「何でも…」
とりあえずポケットとかを探ってみるFOX1。
FOX1「ああ、これじゃ駄目かな」
エッジ「あっ銀のエンゼル!? 初めて見た…!!」
ブレット「…いいのか?」
FOX1「いいよ、5枚集める気もないし、集まる気もしない」
エッジ「…確かにな」
FOX1「そっちこそ、こんなのでいいのか?」
ブレット「ああ、かなりレアなアイテムだ。交換するか」
ブレットはFOX1の銀のエンゼルと角砂糖(400g入り)を
交換した!
FOX1「助かった。ありがとう」
ブレット「こっちこそ、いいアイテムが手に入った。
感謝する」
エッジ「エンゼル付いてるやつって、ホントにあるんだなー」
ブレット「…みたいだな」
エッジ「っていうか、エンゼルっていう発音がまず昭和って感じだよな」
ブレット「…そうだな」
FOX1「さて、あとはこれを部屋に運ばないと…」
ブレット「手伝おうか?」
FOX1「…いいのか?」
ブレット「どうせ暇だしな。構わないな、エッジ?」
エッジ「リーダーがいいんなら、いいんじゃない?」
FOX1「…ありがとう、助かる」
ブレット「世の中ギブ&テイクだからな」
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