商店街を進む2人。
 やがて、巨大な中華料理店の前を通る。

エッジ「ナ、キダイ、…メシミセ……かな?」


ブレット「さいらいだいはんてん、だ。この場合、
     中国的に音読みするのが正しい」


エッジ「なるほどねー。でも、オンヨミとクンヨミってのが
    いまいち使い分けがわからないんだよね」


ブレット「まぁ、それは慣れってやつじゃないのか?」

エッジ「使え、ってことね」

ブレット「そういうことだ」

 そのとき、ひょっこりと店の中から姿を現す一人の少年。

ホワァン「あ、やっぱりブレットとエッジある。」

エッジ「お、ホワァン」

ホワァン「聞き覚えのある声がしたから、見に来たあるよ」

ブレット「そういえば、この店は光蠍のベースだったか」

ホワァン「そうある! インターナショナルスクールの宿舎にも
     部屋はあるあるが、あっちのコースが詰まってる時は
     こっちのコースで練習するある!」

エッジ「へぇ、ここにもコース持ってるんだ♪」

ホワァン「そうある! あ、そうだ、レースしてくあるか?」


エッジ「えっ?」


ホワァン「遠慮しなくていいあるよ!」

ブレット「悪いが、俺たちはマシンを持っていない」

エッジ「えっ!?」

ホワァン「そうあるか、残念ある…」

ブレット「……エッジ、今の「えっ!?」てのは何だ?」


エッジ「え、あ、アハハハ。なんのこと!?」


ブレット「まさかお前、無断でマシンを持ち出してるのか?」

エッジ「や、ヤダなぁリーダー、
    俺に限ってそんなことするはずないじゃないか!!」


ブレット「お前に限って不安なんだ」

エッジ「ひでー」

ホワァン「…エッジ、マシン見えてるあるよ」

エッジ「えっ??!」

 大き目の上着のポケットから少しだけ顔を出した
 バックブレーダー2の機影が、きらりと光る。

ブレット「…………エッジ」

エッジ「あ、あはははははっ。な、何かなぁコレ〜?」

ブレット「まったく…」

ホワァン「…ブレット、面白いもの持ってるあるね」

ブレット「ああ、これか」

 ブレットが腕に抱いているのは●OOHさん。

ホワァン「ブレットには、似合わないある」


ブレット「…………」


エッジ「クックック…」

ホワァン「でも、可愛いあるな」

ブレット「ああ、世界のアイドルだからな」

ホワァン「それに、美味しそうある」

エッジ「食うのかっ!??!;;」

ブレット「熊の手のスープとかあるらしいからな」

エッジ「でも、POO●は元々ぬいぐるみだから、中は綿だろ」

ブレット「でも、蜂蜜を食うんだ」

エッジ「……うん」

ホワァン「つまり、そのクマの中身は蜂蜜漬けの綿ある!」

エッジ「うっわぁべたべたしてそぅ…;;;」

ホワァン「でも、いいあるな〜。それ欲しいある〜」

ブレット「やってもいいが、何かと交換だ」

ホワァン「…なにか、あるか?」

ブレット「ああ」

ホワァン「…こんなものしか持ってないある」

 ホワァンが取り出したのは、福引券

エッジ「うわっRPGっぽ…!!」

ブレット「お前が言いたいのはDQUか?」

エッジ「あ、あはは…」

ホワァン「これではだめあるか?」

ブレット「ああ、構わないぞ」

ホワァン「じゃあ、交換ある!」

 ブレットホワァン福引券P●OHさんを交換した!

ホワァン「うわぁいかわいいあるー! ありがとある!


ブレット「それだけ喜んでもらえれば、価値があるな」

エッジ「食うなよ!」

ホワァン「判ってるある、大切にするあるよ!」

エッジ「ならいいけど…」

ブレット「さて、この券を使いに行ってみるか?」

エッジ「いいねぇ、ホントに運試しだな♪」


 →福引所