一週間経ち、二週間経ち、
三週間が過ぎても、
くまシュミットさんは帰って来ませんでした。
くまエーリッヒさんは、なんだか少し寂しくなってきました。



いつもどおりの町並みも、なんだか虚しく映ります。
SOSが行ったとき、市庁舎が工事中だったからです。


「…………、
しかたがない、追いかけましょう。」


くまエーリッヒさんは、
くまシュミットさんを探す
旅に出る事にしました。

しかし、流石はくまといえどエーリッヒさん。
しっかりと事前に計画を立てます。
まずは手持ちのお金から確認。


「あっ………少な………。」


気を取り直して、
エーリッヒさんは出立する事にしました。




くまシュミットさんがおなかを空かせていると困るので、
くまエーリッヒさんはヌガーチョコレートを
持って行く事にしました。
あっちょっと待って、相手はくまといえど
シュミットなので、甘いものは苦手なはず………。
…陰険な嫌がらせの可能性があります。




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