階段を上り、3階の廊下へとやってきた2人。
 廊下の一番端の窓から、外を眺めている後姿を発見。

エッジ「リオーネじゃん」

リオーネ「ああ、エッジ。Buon Giorno」

エッジ「どう、可愛い女の子いた?」

リオーネ「今日はまだ、目を奪われるような娘は通ってないな」

エッジ「そっか。残念」

リオーネ「でもさ、WGPレーサーの女の子たちの
      チャーミングさに勝てる娘って、なかなかいないよね」


エッジ「だよな〜!! なんか、世界より抜きってカンジ♪」

リオーネ「なっ♪ マルガレータちゃんとか、最ッ高!」

エッジ「ポンちゃんも可愛いけどな〜。あっ、日本チームの
    チアリーダー知ってる? ジュンちゃんって子。
    可ッ愛いんだぜっ!」

リオーネ「日本チームの…? ああ、あの子? 赤い帽子が
      トレードマークの、元気そうな」

エッジ「そーそー! 日本に来てからのお気に入り♪」

リオーネ「お前、健康美好きなのな。俺は、どっちかっていうと
      …そうだな、…なんて言ったっけ、日本語であったろ、
      ……ヤ? ヤマ…」


ブレット「大和撫子、だな」

リオーネ「そうそれ。そんな感じの娘の方が好み」

エッジ「ハハハハ、なら、チイコ・ミクニとかどうかな」

リオーネ「チイコ?」

エッジ「トウキチ・ミクニの妹だよ」

リオーネ「トウキチ? あの、日本チームのオボッチャマ?」

 藤吉を女の子版にした、「妹」を想像してみるリオーネ。

エッジ「綺麗な長い黒髪を持った、日本サイズの可愛い子だよ♪」

リオーネ「……何か俺、へんなの想像しちゃった…」

エッジ「今度、紹介してもらおうか?」

リオーネ「ううん、いい…」

エッジ「可愛い子なのに」

 ちょっとぐったりしちゃったリオーネ。
 SOSも、チイコちゃん可愛いと思う。

ブレット「まぁそれはそれとして、リオーネ」

リオーネ「…何?」

ブレット「こいつと何かを交換しないか?」

 ブレットはピカ●ュウボールペンを取り出して見せる。
 リオーネは、ちょっと不審そうに目を細めた。

リオーネ「…なんで?」

ブレット「「わらしべ長者」ということさ」

リオーネ「ふーん。よく判らないけどね。女の子ウケはしそうだ」

 交換の材料を探してみるリオーネ。

リオーネ「ああ、こんなの持ってるけど?」

 リオーネが取り出したのは、角砂糖(400g)だった。
 一粒一粒が小さいので、ヘルシー思考の方にオススメです。
 …ただし使いかけで200gちょっとしかもう入ってない。

エッジ「いっつもそれ持ち歩いてんの?」

リオーネ「まぁね」

エッジ「……何のためか聞いていい?」

リオーネ「ナンパの道具」

エッジ「…今度やり方教えてくれ」

リオーネ「いいぜ? …で? こいつでいいわけ?」

ブレット「ああ、交換しよう」

 ブレットリオーネ角砂糖(400g)
 ●カチュウボールペンを交換した!


ブレット「Thanks」

エッジ「そろそろ行く?」

ブレット「そうだな。お前はもういいのか?」

エッジ「ああ、構わないぜ。じゃあな、リオーネ。
    また可愛い娘がいたら教えてくれよ♪」


リオーネ「Bene☆」



 →WGP宿舎2階廊下
 →WGP宿舎給湯室