商店街を進み、ゲームセンターへとたどり着く2人。

エッジ「うわー誰かいそう…」

ジュリオ「あれ、ブレットとエッジじゃない?」

エッジ「いきなり会っちゃったよ!!」

ジュリオ「なにやってんのよ、こんなとこで?」

ブレット「…散歩だな」

ジュリオ「ふぅん?」

ブレット「そういうそっちは?」

ジュリオ「アタシ? アタシはデートvv

エッジ「デートォ?! …誰と」

ジュリオ「アタシがデートするって言ったら、カルロとに決まってる
     じゃないの、バカね」


エッジ「……ソッすカ」

ブレット「…で、そのカルロはどこにいるんだ?」

ジュリオ「格ゲーで連勝中」

ブレット「そいつはすごいな」

ジュリオ「でしょv カルロに敵う人なんて、なかなかいないわよ♪」

ブレット「なら、ワンラウンド相手を願ってみるか」

 ポケットから100円玉を一枚取り出すブレット。

エッジ「マジで?! こいつは見ものだぜッ♪」

ジュリオ「ほんと、楽しそうッvv

エッジ「カルロに、相手がブレットだって教えんなよ!」

ジュリオ「解ってるわよ、その方が面白そうだもんね!」

ブレット「お前たち…」

ジュリオ「じゃ、アタシはカルロの画面で対戦観戦してるから

エッジ「おう♪」

 カルロの使っているアーケードゲームの、向かいの機械に座るブレット。
 コインを入れて、対戦を申し込む。

エッジ「負けんなよ、リーダー」

ブレット「ああ」


 対戦開始。
 (中略)
 対戦終了。

ブレット「引き分けか」

エッジ「すげぇイイ試合だったぜ、リーダー!! 強ぇんだな!」

ブレット「まぁな」

ジュリオ「チャオー いい試合だったわねっvv

カルロ「って、相手テメェだったのかよ!!」

ブレット「ああ、いい試合だったな」

カルロ「……ケッ」

エッジ「…なんだよ」

ジュリオ「あっ、気を悪くしないでね。こういうゲームって、
      対戦申し込まれて勝ち続けてると、お金払わなくても続けられるでしょ?
      それが切れちゃったのがちょっと悔しいだけなの」


ブレット「そいつはすまないことをしたな」

カルロ「…………」


ジュリオ「ところで、あんたたち2人もデート?」

エッジ「違うっ!!! ただの散歩!!」

ブレット「…兼、実験」

ジュリオ「実験?」

ブレット「出会った奴らと物々交換しながら、最終的に何になるかと
     いう、運試しのようなものだ」


ジュリオ「ふ〜〜ん……。…暇なのねぇ」

エッジ「………まぁね」

ジュリオ「まぁ面白そうだし。ねぇカルロ、何か交換してもいい?」

カルロ「勝手にしろよ」

ジュリオ「なら、えーっとねっ…」

カルロ「…………」

ジュリオ「そういえば、そっちの交換のものって何?」

ブレット「今は、みみかきだな」

エッジ「しかもたこ焼きがついてマス」

ジュリオ「みみかき? なら、丁度いいじゃない!
     この前、ゾーラがみみかき失くしちゃってそのままだから」


カルロ「あぁそうかよ」

ブレット「どうやら、そっちのリーダーは機嫌が優れないみたいだな?」

ジュリオ「どうしたのよ? ブレットと引き分けたこと、まだ根に持ってるの?」

カルロ「違ェよ」

ジュリオ「ふぅん? …変なカルロ」

ブレット「それで、何と交換するんだ?」

ジュリオ「そうね…じゃあ、さっきUFOキャッチャーで取った
     熊のPO●Hさんのぬいぐるみなんてどぉ?」


ブレット「ああ、構わない」

 ブレットジュリオP●OHさんみみかき(大阪仕様)を交換した!

ブレット「Thanks!」

ジュリオ「Grazie〜vv

エッジ「みみかきでも喜んでもらえてよかったな」

ブレット「ああ。需要と供給が上手く釣り合った証拠だな」

ジュリオ「そんな難しく考える必要ってあるワケ?」

エッジ「……多分ない。でもまぁ、難しい単語の使いたいお年頃なんだよ、
    うちのリーダーは♪」

ブレット「…そろそろ行くぞ」

エッジ「はいはい(…図星かな)。じゃあな〜♪」

ジュリオ「チャオvv

エッジ「しかし、何でカルロはあんなに機嫌が悪かったんだ?
    やっぱりリーダーと引き分けたのが気に食わなかったのか?」

ブレット「さぁな。案外、お前とジュリオが仲良く喋ってるのが
     気に食わなかったんじゃないのか?」


エッジ「ジェラシーってワケ? 案外可愛いところあるじゃん」

ブレット「ハハハハ。まぁ、根も葉もない推測だがな」

エッジ「結構そういうのの方が、当たってるもんなんだぜ?」


カルロ「ハックションっ…!」

ジュリオ「あらカルロ、風邪? …アタシに伝染す?」

カルロ「いらねぇ…」

ジュリオ「フフフ♪」


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