二郎丸に貰った福引券を使うために、商店街の中心、
 福引所までやってきた2人。

エッジ「福引福引♪ なぁなぁリーダー、俺にやらせてくれよ!」

ブレット「仕方ない奴だな」

エッジ「あれガラガラ回すのって楽しいじゃん♪」

ブレット「まったく…」

エッジ「…おっ?」

 福引所の前に、見覚えのある少女と少年を発見。

エッジ「……少年?」


ヨハンソン「………なんだ?」

エッジ「いや、何でも……」

サリマ「ああ、あなたたちも福引しに来たの?」

ブレット「ああ、まぁな」

サリマ「あたしたちも、ここで会ったんだ」

ヨハンソン「本屋で買い物をしたら、福引券をくれたんだ」

サリマ「あたしは紅茶専門店」

エッジ「へぇ。意外といろんな店で配ってるんだな」

ブレット「商店街全体が対象の、大型イベントのようだな」

エッジ「みたいね♪」

サリマ「あなたたちは、どこで福引券を?」

エッジ「スーパーの前で、二郎丸にもらったんだ」

ヨハンソン「スーパーの前で?」

ブレット「物々交換で、な」

サリマ「物々交換? どういうこと?」

エッジ「リーダーの酔狂な実験なんだ」

ヨハンソン「……そうなのか?」

ブレット「…あながち間違ってもいないな」

サリマ「ヨハンソン、あなたの番よ」

ヨハンソン「あ、そうか…」

 がらがらがらっ…。
 ポトリ。

 ●。

店員「残念、白は8等賞のポケットティッシュです!」

ヨハンソン「そいつは残念だ」

サリマ「じゃあ、今度はあたしの番ね」

 がらがらがらっ…。
 ポトリ。

 

店員「おお、おめでとうございます! 黄色は6等賞の醤油です!」

エッジ「醤油ッ!?」

ヨハンソン「いかにも”商店街”という感じだな」

サリマ「そうね…」

ヨハンソン「重そうだな。どうせ帰り道は同じ方向だし、持とうか?」

サリマ「えっ…悪いよ」

ヨハンソン「女の子にあまり重いもの持たせられないよ」

エッジ「紳士だな、ヨハンソン♪」

ヨハンソン「…こういう場合は、当然だ」

ブレット「エッジ。お前が回したいんだろう?」

エッジ「えっあ…そうか、俺の番か!」

ブレット「ああ」

エッジ「うおーし、任せとけ!」

 店員に、福引券を渡そうとした瞬間。
 突風!

エッジ「うわっ…! しまった!」

 突風で福引券がエッジの手を離れた。

ブレット「チィッ、追いかけるぞ、エッジ!」

エッジ「ラジャー!!」

サリマ「あ、ちょっと!」

エッジ「じゃあね、サリマちゃん♪」

ヨハンソン「………俺は?」


ブレット「どっちへ行った…?!」



 →風鈴駅
 →銭湯