研究所を出ようとして、ブレットはJとぶつかった。

J「うわっ?!」

ブレット「っと、すまない、大丈夫か?」

J「あ…うん」

エッジ「待ってくれってば、リーダー! …ってまたかよ!」

 ブレットの腹から飛び出しているエア・バッグを元に戻すエッジ。
 一体この男はいくつのエア・バッグを服の中に仕込んでいるのか。

烈「J君」

J「あ、烈君。豪君となにかあったの? さっき豪君が飛び出していったけど」

烈「うん、…ちょっとね。ねぇJ君、豪の奴どっちに行った?」

J「廊下ですれ違っただけだから、ちょっと解らないかな…」

烈「そっか…ありがとう」

J「…よかったら、友達に聞いて探してあげようか?」

エッジ「…友達?」

J「うん。頭部と目が大きくて、腕と足が細い、
 銀の円盤に乗った黄緑色の発光体なんだよ」


ブレット「…ほう…」

エッジ「って何興味持ってんだリーダー!!」

烈「J君、それって………友達?」

 烈の質問に、ぴくりとJは反応した。

J「………ふふ。やっぱり烈君には嘘はつけないね。
 うん。本当は友達じゃない」

エッジ「だろーな…」

J「家族だよ」

エッジ「嘘だあああぁぁぁ!!!!!!」

J「嘘吐き呼ばわりはひどいよ、エッジ君」

 にこりと笑うJ。
 その笑顔に、エッジは経験したことのない
 恐怖を感じたという。

J「…あれ、ブレット君。いい物持ってるね」

 ブレットの手には、●まめしどんのフィギュアが握られていた。

ブレット「ん? ああ…これか? レツ・セイバと交換したんだ」

J「ふーん…。……地球人スパイ人形に改造するのにちょうどいい
 大きさとデザインだぁ………」

エッジ「…………もしもし…?」

J「…ねぇブレット君、それ、くれない?」

ブレット「別に構わないが」

エッジ「リーダーあんたあいつの話聞いてなかっただろっ!!!
    地球人を裏切る気かっ!!!?」


ブレット「ただし、こいつは何かと交換じゃないとやることは出来ないんだが」

エッジ「人の話を聞いてくれ…!!!」

J「…これでどうかな?」

 Jが差し出したのは、秋の風物詩の形をした饅頭だった。

ブレット「ほぅ…これはまたレアなアイテムだな…」

J「でしょ。しかも抹茶だよ」

ブレット「よし、交換しよう」

 ブレットもみじ饅頭(抹茶)かま●しどんフィギュアを交換した!

烈「J君から食べ物を貰うなんて、ブレット君って勇気があるんだか
  頭が悪いんだかわからないね」

エッジ「………!!!!」


烈「あいつの行きそうなところっていったら…」


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