自分を守るための剣と、君を守るための盾と



 シュミット・ファンデルハウゼン・フォン・シューマッハ。
 彼の名を知らぬ者は、そのスクールにはいなかった。
 近づきがたい雰囲気をいつも身に纏い、周りの人間のことなど気にしないような振る舞いをし、
 誰とも付き合おうとしない。彼の学力についていける子供はおらず、
 会話をしても、その内容についてこれる者すらない。
 …そして、そのスクールで最速のミニ四駆を持っていた。
 ドイツのエレメンタリースクールでも、ミニ四駆がかなりはやっており、速いマシンを持つ者は尊敬された。
そして同時に、羨望と妬みの的にもなったのである。



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